お金を借りる瞬間、多くの方がこう考えるもの。
「大丈夫、計画的にやればちゃんと返済できる」
しかし、実際に返済し始めてみると、なかなか元本が減らず先が見えない…。
ズバリ、借金返済のコツは3つ。
- 家計の現状を把握する
- 目標の完済予定日を決める
- これ以上は借りられない状況を作る
ひとつずつ解説していきますね。
借金返済のコツ1:家計の現状を把握する
要は、返済に充てられるMAXの金額を、できるだけ正確に把握するのです。
毎月の収入のうち、手元にどれくらいのお金が残るのか?支出の内訳を整理すれば、返済にどれくらいの金額を回せるのかが把握できます。

支出の中でも、家賃や光熱費、日々の食費など、「生活するうえで発生する最低限のもの」は削りようがありません。
しかし、交際費や趣味・娯楽のための出費は、節約して返済に充てられます。
できるだけ細かく支出を洗い出そう
ポイントは、「何に、どれくらいの金額をかけているか」を把握すること。
支出の内訳が具体的に把握できれば、節約の方向性も見えてきます。
例えば、たばこ・酒にかける出費が大きいのであれば、消費量を減らすことで返済に充てるお金を捻出できますよね。
たとえ数千円でもいいので、節約できる部分は細かく節約して、返済金を捻出することが重要なのです。
![]() |
ファイナンシャルプランナー|飯田道子 |
スマートフォンに関連する出費を見直してみてください | |
中には、ほとんど使っていないサービスにお金を払い続けているケースもあるのでは?
携帯料金の明細を細かく確認してみてください。使わないサービスを解約するだけで、月間で数千円が浮く可能性もありますよ。
借金返済のコツ2:目標の完済予定日を決める
次に、「いつまでに借金を無くしたいのか」を決めましょう。
できるだけ具体的に、ゴールを設定するのです。
借金の返済が上手くない人の典型は、ダラダラと少額ずつ支払いを続け、何年たっても完済できないパターン。
目標を設定することで、初めて計画的な返済がスタートするのです。

ご覧の通り、目標がないままダラダラ返済し続けるより、ゴールを決めたほうが短期間かつ効率よく返済できるのです。
目標自体は、ライフプランなどと絡めて考えると良いかと思います。
例えば、「5年後には家を建てたい」と考えている人は、それまでには借金を返済し切っておいた方が良いので、ゴール設定は5年後ということになるでしょう。
目標達成に向けた計画を立てる
要は、目標日までに完済するには毎月いくらずつ返済すべきかを逆算するのです。
月々いくら返済するのが適切なのか、それは今から何年何ヶ月かけて完済するのかによって変わってきます。
しかし、完済予定日と借金額から月々の返済額を逆算するには、かなり複雑な計算をしなくてはなりません。
計算が苦手な方は、ぜひカードローン会社の公式サイトに用意されている「返済シミュレーション」を利用してみてください。

例えば、これは「アコム」の返済シミュレーションです。
ご覧の通り、借金額と目標の返済期間を入力すれば、月々いくら以上の返済が必要となるか一発でわかるようになっています。
返済額の捻出が難しいなら目標を見直そう
「返済のコツ1」を実践すれば、実際に捻出できる返済額がわかります。
その現実的な金額と、シミュレーションで算出した必要返済額を見比べて、必要返済額の方が大きいなら、その計画は破綻しています。
つまり、目標に無理があるということですね。

この場合は、素直に目標の見直しをしてみてください。
ライフプランをもとに設定した目標だったのなら、ライフプランから考え直す必要があるかもしれません。
無理な目標を追っても、収入が上がらない限り達成は見えてこないからです。
![]() |
ファイナンシャルプランナー|飯田道子 |
収入が変わったら、都度目標を見直しましょう | |
収入が上がったのなら、少しでも返済に回すお金を増やして、目標の前倒し達成を目指しましょう。
借金返済のコツ3:これ以上は借りられない状況を作る
借金の返済をするうえで、最も大切なこと。
それは、無計画に借金を増やさないことです。
なかなか借金の返済が進まないパターンが、借入と返済を繰り返すというもの。
特に、突発的な「お金が必要な状況」に、無計画に借金をすることで対処している人は、なかなか返済ができず何年も借金を負い続けることになってしまうでしょう。
そうならないためには、そもそも借金ができない状況を作ることがおすすめです。
カードローンやクレカのキャッシング機能を停止しよう
手っ取り早いのが、「お金を借りられるカード」を止めてしまうこと。
カードローンやクレカのキャッシングを利用しているなら、返済に振り切るために今すぐ利用を停止してしまいましょう。
発行元の金融機関やカード会社に連絡すれば、今日にでも利用を止められるはずです。
万が一、追加でお金を借りなくてはならない状況になったら、改めて契約すればいいです。
それは「無計画な借り入れ」ではないので、改めて目標設定とシミュレーションを行えば問題ありません。
![]() |
ファイナンシャルプランナー|飯田道子 |
借金に頼れる状況が問題です | |
借金の返済を第一に考えるなら、借金が増えようがない状況に身を置くというのも、大事な考え方といえるでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は、借金返済のコツを3つに分けてご紹介しました。
この記事を通じて最もお伝えしたかったことは、結局のところ「ご利用は計画的に」です。
しかし、その計画的な利用とは何なのか、イメージできない人も多いかと思います。
この記事で紹介した3つのコツを実践すれば、自然と「返済計画」が立つはずなので、ぜひ活用してみてください。