お金がなくて困っている方が最も知りたいのは、どうやってこの金欠を乗り越えたらいいのか?ですよね。
そのための手順は、以下の4ステップ。

各ステップで具体的に何をしたらいいのか、ひとつずつ解説していきますね。
ステップ1:金欠の深刻度を把握
まずは、財布と口座にどれくらいお金が残っているのか把握しましょう。
そして、クレジットカードの利用代金や公共料金、家賃など、あらゆる請求をリストアップしてください。
次に、以下の手順で「現状の残高と支出」を整理しましょう。

残高と支出を比べて、支出の方が大きければ「金欠状態が深刻である」と判断できます。
要するに、赤字になっているなら注意が必要ということ。
すべての支払いに対応できるか?
金欠の深刻度を把握する上で重要なポイントは、現在の残高で(毎月の)すべての請求を支払えるかどうかという点です。
というのは、この点を考慮した上で残高と支出を比べると、金欠の深刻度を把握することが可能になるからです。
そのため、すべての請求をどのくらい支払えるかどうかによって、金欠の深刻度が軽症か重症かを判断できます。

手元のお金で各種支払いに対応できるなら、それほど深刻な金欠ではないと判断できます。
しかし、対応できない支払いが発生しているなら、今すぐにでも対処すべきです。
ステップ2:支払いに優先度をつける
すべての支払いに対処できそうにないなら、「滞納した場合のリスク」に応じて優先度をつけていく必要があります。
なぜなら、請求の内容によっては、滞納することで日常生活に支障をきたすリスクをはらんでいるからです。
滞納リスクが高い請求を図にまとめたので、優先度をつける際の参考にしてください。

信用情報が関係する支払いの優先度が高い
優先度が高い「ローン・クレカの利用代金」や「家賃の支払い」は、滞納すると信用情報が傷ついてしまうリスクがあります。
信用情報とは、ローンやクレジットカードの利用状況・支払い状況などが記録されている個人情報のこと。
ここに「遅延・延滞した」という情報が載ると、一定期間(5~10年程度)他のローンやクレジットカードが利用できなくなる可能性があるのです。
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ファイナンシャルプランナー|飯田道子 |
家や車の購入が難しくなり、カードも作れない可能性がでてきます | |
ここに傷がつくと、「お金を支払ってくれない可能性が高い人」と見なされるようになり、住宅ローンや自動車ローンが組みにくくなるばかりか、新規でクレジットカードを作ることすら困難になります。
つまり、とても生活しにくくなるのです。
ステップ3:節約でお金を捻出
毎月の収入はある程度決まっているので、支出は収入の範囲内で済まさなければいけません。
もし毎月の支出後にお金が残らないのだとしたら、節約をして支出を減らす必要があります。
そこで、ここでは節約してお金を捻出する方法を解説します。
収入と支出を把握しよう
節約するためには、毎月どのくらいの収入があって支出があるのかを把握しなければなりません。
毎月の収入と支出を把握するため、最も有効な手段は家計簿をつけることです。
家計簿をつける習慣がない人は、家計簿アプリを使ったほうがやりやすいかもしれません。
家計簿をつける目的は、何にいくら使ったかを把握すること。
この時点では節約を意識する必要はなく、とにかく何にいくら使ったのかを把握することに注力してください。
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ファイナンシャルプランナー|飯田道子 |
家計簿のつけ方について | |
家計簿をつけているとお金の流れがわかってきます。
必要な支出以外の支出に分けて無駄遣いを洗い出す
1ヶ月分の収入と支出がわかったら、必要な支出とそれ以外の支出に分けてみましょう。
ここでいう必要な支出とは、「家賃」「水道光熱費」、スマホ料金やインターネット回線などの「通信料」「医療費」「交通費」などのことです。
こういった必要な支出以外の支出の中に、無駄遣いをしている支出がある可能性があります。

無駄遣いを改善するための節約術
給料日を前にして、毎月金欠に陥ってしまう人の多くは無駄遣いをしていることが多いです。
無駄遣いが習慣化しているため、なかなか直せないのです。
そこで、金欠に陥ってしまう人に無駄遣いを改善するためにおすすめの節約術を紹介します。
節約術①外食を減らしてお弁当を作る
職場には毎日お弁当を持ってきている人やコンビニで買ってくる人、外食する人などがいると思います。
この中で最も食費が高いのは毎日外食する人だと思います。
次にコンビニで買ってくる人、お弁当を持ってきている人の順になります。
毎日の昼食が最も安いのは、なんだかんだ自宅で作ったお弁当です。
毎日外食する人がお弁当に切り替えたとしたら、かなりの節約になるでしょう。
節約術②コンビニの利用は必要最低限にする
コンビニによく行くという人は大勢いると思いますが、毎日会社帰りにコンビニに寄ってくることが習慣になっている人は無駄遣いをしている可能性が高いと言えます。
確かにコンビニは便利ですが、スーパーやドラッグストアなどと比べると明らかに割高になります。
このコンビニで買う分をスーパーやドラッグストアに変えるだけでも節約になります。
節約術③衝動買いをしない
今はインターネットショッピングで簡単に物が買える時代ですが、簡単に買えるからといって、ほしいと思ったものを見つけたらすぐに買うようなことは控えましょう。
衝動買いとは、つまり予定外の出費を意味しています。
節約の基本は、お金を計画的に使うこと。衝動買いは基本的にNGと考え、買うとしても熟考してからにしましょう。
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ファイナンシャルプランナー|飯田道子 |
目的のない支出を無くす意識を持ちましょう | |
例えば、同じ飲み会に行くとしても、人脈を広げるなどの目的があるなら、それは無駄遣いとは言えないでしょう。
対して、ただ何となく参加するだけの飲み会であれば、その費用はもったいないと思いませんか?その「もったいない」と感じる出費を抑えれば、自然と節約はできるかと思います。
ステップ4:足りないお金を工面する
節約してお金を捻出しても足りないお金は工面する必要があります。
お金を工面するにはいくつかの手段がありますが、ここでは3つの手段を解説します。
手段①短期バイトで稼ぐ
足りないお金を工面するための手段としてはまず、日雇い労働や短期バイトで稼ぐことが挙げられます。
日雇い労働や短期バイトはすぐに稼げるので、お金が必要なときにとても役に立ちます。
というのは、日雇い労働や短期バイトには、即日払いの仕事があるというメリットがあるからです。
- 時給や日給が比較的に高い
- 短期間なので人間関係に困りにくい
- 自分の都合に合わせて仕事ができる
ただし、日雇い労働や短期バイトを探すときには、いくつか注意すべき点もあります。
- 自分に合った仕事を選ぶ必要がある
- 即日払いに対応しているかを確認する必要がある
自分に合わない仕事を選んでしまった場合、まわりに迷惑をかけてしまい貢献することができず、つらい思いをするおそれがあります。
また、「日雇いの仕事であっても支払いは月末」といった仕事もあるので、直近でお金が必要な場合は支払日にも注意が必要なのです。
手段②物を売ってお金にする
手っ取り早いのが、自分の物を売ることです。
物といっても今使っている物ではなくて、不用品などを売ることでお金にすることができます。
例えば、以下のような物が手元にあるなら、お金に換えることを検討してみてください。
- 本(書籍・漫画)
- CD・DVD
- ゲーム
- フィギュア
- 服
- ブランドバッグ
- 腕時計
- 家具
- 家電
- スマホ
- パソコン
ちなみに、昨今はメルカリなどのフリマアプリも数多くリリースされていますが、そういったネット上での売買は入金まで1ヶ月以上かかるケースもあります。
今すぐにでもお金が必要という場合は、多少手間だとは思いますが、質屋などの実店舗に行く方が良いでしょう。
手段③お金を借りる
短期バイトで働くのが難しく、売れるような不用品がないという場合は、最終的にはお金を借りるという手段もあります。
親など家族や親戚、知り合いに借りることができれば、金利などのリスクなくお金を借りられるでしょう。ただし、その場合は人間関係がこじれるおそれがあります点にご注意を。
親族や知り合いから借りることができない場合は、クレジットカードのキャッシングやカードローンを利用することも可能です。
ただし、キャッシングやカードローンを利用するには審査を通過する必要があるため、収入や信用情報などの支払い能力が求められます。
ちなみに、以下のようなカードローンであれば、早ければ今日中にお金を用意できます。
まとめ
これで、お金がない人に向けた金欠脱出方法の解説は以上です。
金欠を乗り越えるには、収入と支出を把握して、無駄遣いを減らして、収入より支出が下回るようにしなければなりません。
そして、最終的には貯金できるようになるのが理想的です。
急な出費などでお金が足りなくなってしまった場合にも、お金を工面する方法を知っていれば、いざというときに役に立ちます。
お金を貯めて、お金が足りなくなってしまったということがないようにしましょう。